アイスランドで地熱発電が盛んに利用されていることで、賛否両論から議論が出ているらしい。
曰く、地盤沈下が深刻となる、水質汚染も問題だ、と。
ぼく個人の見解としては、そういう被害の発生やローインパクトに十分留意した上で、
地熱発電はもっと普及すべきだと思う。
地熱発電にはまだ発展する余地がある。次世代のマグマ地熱発電が実用化されれば、
原子力発電をリプレースできるレベルの発電量を確保できるという試算もあるくらいだ。
しかし、それを研究開発するためには、地熱発電についてのコンセンサスが必要だ。
そのためにも、地熱発電はより普及すべきだと思うのだ。
もちろん地熱発電だけが有力な選択肢でないことは論を俟たない。
北欧ではバイオメタンが普及している国もある、バスがバイオメタンで走っているほどに。
北見市長が提唱している炭層メタンも研究の余地があるかもしれない。
我が国の林業の衰退を思えば、間伐材を使用した木質バイオマス発電も普及の余地が
あるだろう。設置条件が合えば洋上風力発電の普及余地もまだあるだろうし、
パネルの改良による発電効率の向上くらいしか改善の余地がないと思われがちな
太陽光発電でも追尾式発電やパネルの配置で、さらに発電効率が改善できる余地はある。
長期的に見ればメタンハイドレートの利用も非常に有望視されている。
ただ、脱原発ありきで「じゃ火力でいいじゃん、GTCCならイケるじゃん」ていうのは違う
と思うのだ。GTCC(ガスタービン・コンバインド・サイクル)式火力発電が非常に効率的
であることは理解できる。
しかし、燃料であるLNGを輸入し、CO2を排出しながら発電する、そういう意味では
火力発電も原子力発電も本質的には変わらない。ならば、たとえば燃料コストを
下げるために、バイオメタンを利用してLNGと混燃させるということを模索すべく、
研究開発をすべきではないだろうか。
それに地熱発電や風力発電、太陽光発電等の再生可能エネルギー発電を
組み合わせればトータルの発電コストは低減できるはずだろう。
だが、そういう声はほとんど聞かれない。LNGの需要急増による年間数兆円もの
コストを「安全のためのコスト」として多くの人たちが容認している。
そんな人たちは往々にして、脱原発を「こどもたちの未来」のためと主張する。
だが「こどもたち」のことを思うのであれば、彼らの未来のための投資も重要なはずだ。
そして、そのためには、そのための財源を確保する必要がある。
その現実を論じない脱原発は、真にこどもたちの未来のためになるとは思えないのだ。
自らの不安を紛らすためにこどもたちの未来を引き合いに出しているようにさえ思えて
しまうのだ。
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